お祭り騒ぎでナニが悪い

安倍がいよいよトンでもないこと決めようとしてるって時にそれか、みたいなTLに頭痛が痛い。最初から女性差別の問題として捉えてはいなかったセクハラ野次の話だ。差別についての問題提起を続けて来た人にとってはおいらなんざ一時期流行ったにわかサッカーファン程度か、それ以下のクズであろうし、その点申し訳なくも思うのだが、流石にこれを読んでしまうとアタマに血が昇る。
http://agora-web.jp/archives/1601176.html
そんなわけで、安倍がいよいよトンでもないこと決めようとしてるってのにまだセクハラ野次の件を書く。おらの中では安倍とセクハラ野次が完全にリンクしているせいもある。そのことを確信させたのが上リンク先でもあった。
女性の仕事問題について本気で関わって来た人らしい。上記事はその自負に裏打ちされた説得力がある。最初のうちは結構頷くところも多いのだが、おそらく書き手の中島よしふみ氏の筆がノリに乗っている後半を読むにつけ「あーこいつも」となる。
あんたは"自分ごと"として女性差別問題について問題提起してきたのかもしれない。けどあんたは当事者じゃないよ。ファイナンシャルプランナーであり、ライターじゃんか。
要するに会社内で金にならない「流儀」を通そうとすることのリスクも難易度も分かっちゃいねえのだな。そういうヒトが、あなたの会社で女性差別をやめるアクションを起こせ。起こさないならあんたらはお祭り騒ぎしたいだけだ、みたいなことを平気で言う。見下しにかかる。それ、安倍らがつけあがった理由と全く同じじゃねーの?女性差別を訴える人に「女だからどうこうと誰も言えなくなるくらいの仕事をしないてめえが悪い」と返す連中とどこが違う?
オレが本屋でヘイト本入荷やめたいで騒いだ時の仕事の辛さったらなかった。Twitterで「言いにくいこと」を言うのなんて、それに比べれば児戯に等しい。言うことで発散できるものすらある。快感なんだよ。言いたいことを書くっていうのは。だから世の中にヒョウロンカ志望が溢れるんだ。中嶋某がやってきたのはそれだ。
実際動いている人を安全地帯で見て「ああすればいいのに」と語るだけなら小学生でもできるんだよ。それを「ああすればいいのに」と言って来たってだけで「オレはてめえらとは違う」
こうやって鈴木某やら石原某やら安倍某みたいな人間が出来上がって行くんだろうな。
彼は最後に弁解めかして書いている。

もちろん、実際には上で書いたような上司を問い詰めるとか社長に猛抗議を出来る人はいないだろうし、そういう事をやれと煽りたいわけではない。各々が出来る範囲で出来ることをやれば良いだけだ。

そういいながらあんた、明らかに「なにもしなかった」人を見下してるよね?アゴラみてーな現場性のカケラもない世界での言論の力を無邪気に信じてるよね?
わりーけどあんたらの悠長な議論で現場は変えられないんだよ。お祭り騒ぎになってテレビにも取り上げられて、そうでなければあの都議の自白だってなかったんだよ。なにより、あの投票にはそういう現場を知らん連中の上から目線に対して「何もできない」人の怒りが籠ってたんだよ。
お祭り騒ぎでナニが悪い。