終わったこととすれば懐かしさも湧く2ちゃんねる

絡んだ記憶すらない相手からブロックされるという怪現象。多分何かの一派と見做されて「○○の一党はブロックしませう」的な政治ごっこを楽しんでるだけだろうが、さして量もないこちらのツイートがその人の気に障ってこうなったというならむしろ本望である。
どうでもいいが、おいらがフォローしている人たちはおいらをフォローしていない人が多く、むしろ彼らがこのブログを読んだら怒り出すんじゃないか、と思うようなことがけっこうある。共闘どころかそれぞれがそれぞれの立ち位置と観点で物を言っているはずだ。それらを十把一絡げにブロックできる人なら要するにその人は「違う人」との会話が成立しない人なのだろう。
2ちゃんねる、がああなったのは自分にとっては結構残念なことだった。差別もある、偏見も誘導もある、しかし価値ある情報も人間臭さある玉石混交の、それこそ多様性の手本みたいな場所だった頃が確かにあった。結局上のカネの問題というのが、ITバブルの末路のテンプレみたいである意味「らしい」のだが、カネ欲しさにやらかした内容が酷過ぎた。よりにもよって政治にくっつくかね?あの2chが。
ネットランナーあたりが元気で、やたら「アングラサイト」なる言葉が乱用されていた頃、ネット民は俗な意味で「反体制」だった。エラい人がボロを出すのを茶化すのが大好きで、下品だけど粋な切り返しがあった。匿名の卑怯さはのさばっていたが、匿名であるにも関わらず表出する人の裏のない善意も確かにあったのだ。そういう人たちすべてが安倍あたりに利用されているとは今でも思っていないが、「最高に下品な政府公報」となった2chには下品さの粋なんてカケラもない。
今はもっともっと大変な問題がたくさんあるからもう知ったこっちゃないが、Linux板で、UNIX板で、日本史板で、音楽板で交わした名無しさんたちとの人間臭いやりとりをオレは忘れない。