まったくもってどうでもいい話。

eastern youthの最新インタビューで「デビュー当時」の話が挙がっている。
http://www.ele-king.net/columns/regulars/rorschach/003876/index-2.php

EASTERN YOUTH』の頃はスキンズ・コミュニティの中で“愛国”とか“日本の心を大事にしようぜ”とか言ってたから、それを軸に歌詞を書いていたわけです。

本人たちもこれまでよく言って来たことなのでファンなら当たり前だが、カウンター界隈で彼らを知った人は驚くかもしれん。インタビューは彼らの言う「愛国」がネトウヨのそれと全く違っていることを浮き彫りにしてくれているが、それでも、インターネットという文字メディアでそれは「愛国」という語句にしかならない。
心底どうでもいいことではあるが、その字面だけで鬼の首でも取ったように騒ぎ立てる連中ってのはいかなる場所にもいるなあと。
スキンズの正直さは自分を飾りたてる、大きく見せるための概念をばっさりすっきり切り落として生身で勝負することだと自分は理解しているが、多分岩波の白読んでるんだぜー、みたいなアピールの仕方しちゃう人には一生分かるまいよ。だから全くどうでもいい、どうでもいいんだが、
そんなどうでもいいことのために大事なことの足が引っ張られてるのを見るのは勘弁だったりもするのだ。マア他力本願な分野だし、口出せる立場じゃないけどね。だからことさらにどうでもいいことなんだけど。オレにとっては。
好きな音楽をいろいろ探したらギターとベースとドラムとわめき声の音楽が一番オレにとってかっこよかった。だからロックが好きになった。
長ったらしいインプロゼーションや「構築美」とやらのために「このフレーズをあと4回!」みたいな演奏してる連中が気持ち悪くなった頃にパンクを知った。だからそっちに行った。
パンクとはなんぞや、とかうざったい「ギロン」してる連中が気持ち悪かったので距離を取ってたらイースタンユースがズドン!と来る音を聴かせてくれた。だからそっちへ行った。
ネトウヨの言説がリアルに影響を与えるようになりうんざりしてたら吉野さんがカウンターやってくれてると知り、嬉しくなった。
所詮オレはそんなもん。ご立派な思想の体現のためなんかに生きてない。ただ「あっちに行けばカネになる」とか「そっちに行けばいい仲間がいる」みたいな計算でだけは動かなかったというクソみたいなプライドだけはあるが、その結果このトシで実にしょうもない貧乏暮らしをしている。
貧乏な暮らしの周囲を見てるとしょうもない屁理屈転がすだけでカネをかっさらう連中がいた。だから文句を垂れている。
震災で死んだ知人がいる。原発で故郷を奪われた友人がいる。だからますます文句を言う。
秘密保護法や集団的自衛権が知れば知るほどアホな仕組みと分かったからより一層文句を言う。
右とか左とか、んなハタジルシ、全くもってどうでもいい。そんなことが大事なポイントになる「現場」にオレは幸い出会っていない。安倍らの政治は自分の命にも周囲の世界にもロクなことしないから消えてくれと思うしネトウヨは存在自体うざいが、消えてくれと思う自分の心がご立派な「思想」だ、なんて思ったことは一度たりともない。
そんなどうでもいいようなことで絡んで来る奴がいるなら最低「どうでもいい」最悪「死ねやボケ」と返すだけだわな。そんな言葉誰の専売特許でもないんだし。
いや、本当にどうしようもなく、どうでもいい話。