「日本を強靭にする」ための教育について(笑)

今朝、岩手県宮古市震度5地震があった。盛岡市でも結構揺れ、七月から何の因果か系列のグループホームに修行に出されているおいらは仕事中に遭遇。認知症の利用者の方々は全く地震に動じることはなかったが、胸を撫で下ろしている時に唐突に電話が鳴る。
「(部長の)○○です」
朝八時にもなっていないあの時間に、系列の施設すべて電話して回っているとのこと。なんというか、実に懐かしい感覚。
そりゃまあ安全確認の責任とか、役職持ちはいろいろあるのだけど、何より「そういうときは、こうやるべき」という常識を当たり前に守る、という現場は本当に久しぶりなのだ。馬鹿馬鹿しいことに思われがちだが、それだけで現場の士気ってのは、結構上がるもんなのよ。他はどうだったとか情報の共有、チェックすべきことの再確認、なにより、朝方いちフロアで三人しか職員のいない現場が「見守られている」という安心感。
こういうことの積み重ねで下からの信頼を勝ち取り、叩き上げて行く上司だからこそ現場は正常に動くし、「この人のためなら」という気持ちも生まれるんだよね。
カイシャって、こういうもんだったよなあ、と思うにつけ、結局このブログを書く段に至るとこの「当たり前」が到底できそうにない政治家他の顔、顔、顔っつーことになる。
「地方行政にせよ国会にせよ、そういう「叩き上げ」の空気のある人がなんでこんなに少ないん?」
考えてみれば当たり前のことで、政治家が多く生まれるのは一流大。あなたが公立高出身なら、同学年で一流大に入った秀才くんの顔を思い出してみればいい。そいつがあのまんま進んだとして、地震の朝部下たちの現場に電話して来るようになると思う?
「エリートコース」ってのは要するに、そういうことなのよね。二世三世議員どもの叩き上げ度のなさはまあ当然だが、それ以外の多くが「現場が分からないのに人の上に立つ立場だけは欲しい」ガリ勉くんたちのなれの果て。今国の中枢を担っているのはちょうど「受験戦争」が最も激しかった頃の「エリート」だ。そう考えるとまあ、今の国の異常っぷりが全部説明できる気がして来る。もちろんそれがすべてなワケないが、そういう一面ってたぶん、間違いなくあると思う。
ところで、これまで徴兵制に賛成して来たエライ人の発言をまとめてあるサイトが興味深かった。彼らに共通するのは「口先だけで屁理屈ばかり並べるクズをなんとかしなきゃ」という問題意識である。そういう点おいらの目線と非常に近くを行ってしまっているのが困りもの。「叩き上げ」という言葉を使うだけでやれ軍隊的だの男根主義だのヌかすクズにはおいらも辟易して来た。こういう点、彼らとおいらの差は戦争を是としているか非としているかだけだ。だからおいらはこう言う。
「理屈ばかりこねている口先ばっかのクズのせいで国が傾いているから、これからはエリートコースを進んできた連中のすべてに二年ほど介護施設で働いてもらえ」
人ひとりの命の重さや、理屈では動かない「現場」というものへの理解も、肉体労働を毎日こなすための自己管理能力も、日本が経験した戦争を実際戦った人の証言も、もれなく手に入りますぜ?
このブログを読んでくれているどれだけが、この意見に賛同してくれることやら。明日からアクセス数ぱったり止まったりして。