岩手県一関の放射能汚泥仮置き場の件

久々に出た岩手県一関放射能処理施設問題の記事は日報でも河北でもなく毎日新聞の地方面であった。地方新聞の限界かね。国家権力のカネの話になると口を閉ざしやすい体質を昔からさんざん言われていた岩手日報はともかく、河北新報までがシカト決め込んでいる。
http://mainichi.jp/area/iwate/news/m20140627ddlk03040137000c.html
これは例の焼却施設の話ではなく、側溝にたまった汚染泥の仮置き場の話。説明会では反対意見が相次いだそうな。その後6/30に別地区での説明会の後、一関市長の勝部修の談話がヒドい。

「ほとんどが反対意見だったが、説明は聞いていただけたと思う。今後総合的に設置を判断したい」と話した。

説明会もひととおりやったし、あとは好きにやらせてもらうぞ、としか読めないのだが…。
ちなみに一関市は平成大合併で多くの周辺自治体を吸収しており、焼却施設も仮置き場も「かつては一関ではなかった」あたりに建設予定地が選ばれている。反対意見の「なぜよそから(汚泥を)持って来るのか」という言葉にはそういう裏もある。地方自治体をオレが痴呆自治体と読み替えがちなのは要するに連中のえーかげんさに若い頃うんざりさせられたからで、そのえーかげんさはこの件でもいかんなく発揮されているようだ。
ところでこの「仮置き場」の環境省の説明を読んでいると出て来るのが「フレキシブルコンテナ」というもの。沿岸部での震災がれき処理にも大活躍したあれだが、気になるのは大きさ形状ともに似ているアレ、福島の除染で出た放射性廃棄物を詰め込んで積み上げてるアレ、あれと同じものなんじゃないのか?ということ。今福島ではせっかく除染して集めて積み上げたアレが耐用年数を超えて破れ始めている。(ググればいくらでもその写真がみつかるだろう)。
アレと同じものを仮置き場に使おうっての?破れるの目に見えてるじゃない!
ちなみに福島の鮫川村仮設焼却炉の説明会でエラい人はこう述べたそうだ。
"指定廃棄物の最終処理場ができるまでの辛抱です。一年後には決まってますよ"
この発言から一年はとっくに過ぎているんだけどね。
そんなわけで、例によって例のごとく、とことんいい加減なことをしようとしていることは確かなようですな。まずはフレキシブルコンテナをもっと密封性の強いものに変えてもらわんと。全部が全部こんなかんじだからいつまで経っても市民町民の信頼を得られないんだよ > 痴呆自治体。