「嫌なら日本から出て行け」論(苦笑)

なんだかさっき自分のTL眺めててネトウヨの常套句である「嫌なら日本から出て行け」についてのクソマジメな考察してる人を発見し、困ってしまった。
そんなご立派な話ではないだろうこれは。
少なくとも「日本」について話しているというのは、北から南まで、金持ちからホームレスまで、都会から辺境まで、さまざまな暮らしや人生があることを腹に置いて話しているってことだよな?「オレについて」話しているのでも「貧乏人の苦しさについて」話しているのでも「東北人について」話しているのでもないのだから。スポ根もオタクもセカイ系もバイオレンスもなにもかもがある日本というものの現実を腹に収め、その上でその行く末について話してるってことなはずなわけよ。「日本について話す」というのは。
ところが「嫌なら日本から出て行け」と言う人っていうのは「嫌でもそうそう出て行けるものではないのが国というもの」という大前提すら取りこぼしてるわけだ。要するに「日本について話す」ということの大前提すら放棄しているわけだ。
なので、そんな奴がどれだけかっこよさげなことをほざこうが、これはもう「そいつに日本について語る資格はない」と言い切ってよい。
「あんたは国士のつもりかもしらんけど、あんたの頭の中に『日本』なんてないと分かった」
とでも言って、あとはガン無視でよかろうさ。
「出てけ」とは言うまい。しかし「黙っとけ」は言うよ。オレなら。国についての大事な話してんだこっちは。ガキは消えろって。
「国を憂う」というのは口に出すほど簡単じゃない。上から下から北から南からおじいちゃんから赤ん坊までの人生をどれだけ心に置いた上でものを言っているかが試されるからだ。
そういう素養すらない人間が気安く「憂国」なんて言うんじゃない。