世界はでっかい宝島

なんつーか、自分のパーソナルな情熱を「ナントカ理論」で思想の潮流とこじつけて偉ぶったり、有名な団体にロビー活動することでハクをつけようとしたり、「アレいいよね」と周囲に言わせていいものにみせかけたり、「そうだよね、みんなそう思うよね!」と言って回って帰属意識を満たそうととしたり、そういうことすることへの「恥」の意識はないの?
オレも人間だから、上に挙げたようなみっともないことをしたい衝動に駆られることはあるよ。あるどころかしょっちゅうだよ。
けどそんな自分をオレは恥ずかしいと思う。そういうのって重要だと思うんだよ。持論が正しいかどうかなんて二の次になるくらい。
最初に書いたようなこすっからいものに囚われると、自分の中の、大事で好ましく思えて涼やかな何かが曇ってしまう気がしないか?大事に育てて来たそれらが消えてしまう恐怖に襲われないか?
あんたらの言いたいことは分かってる。オレみたいな奴ほど洗脳を受けやすいんだっけ?だから現実をしっかり見て世の中に対して問題意識を持たなきゃいけないんだっけ?
んなもんあんたらより見てるがな。少なくとも「五分でわかる」みたいな本や、誰かの勝手なまとめサイトでインスタントに入手した知識に自分の人生賭けられるほど呑気ではない。「五分でわかる」が分厚い専門書に変わったからといって大同小異でしかないだろ、くらいの疑り深さも持ってるつもり。自分の経験だけに囚われると狭い見識しか得られないことも併せて、よく知ってるつもり。
そうやって、みっともない生き方にならないようにしてるがな。それでもダマされるんだよ?世界ってのはもう、際限なくデカイんだよ?
「世の中こんなもん」みたいに、つまらなそうに生きてるやつらにだけは言われたくないわ。