千葉県に5200トンもの放射性「指定廃棄物」があるそうな。

一部で「飛ばし記事に定評のある」日経のこの記事。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG17043_X10C14A4CR8000/
どうもよく分からない。

千葉県で発生した「指定廃棄物」の処分を巡り
ってどういうことなのか。
最終処分場に関してこれまで取り沙汰されてきたことについての多くの理解は「そこにフクシマ他からの指定廃棄物が運び込まれる」というものだっただろう。私もそうだった。しかしこの日経の記事では「千葉県で発生した」とある。ハテ?と環境省のサイトを眺めてみると「指定廃棄物の一時保管がひっ迫しており、早期に処理するため、それぞれの県内で処理する方針です。この方針は放射性物質汚染対処特措法の基本方針に明記されています。」とある。なら宮城の最終処分場も宮城県内の指定廃棄物だけを処分する施設なのか?となるのだが、いや待て、最終処分場建設に関して「栃木と茨城は除外された」とか言ってたよな?栃木と茨城の指定廃棄物はじゃあ、処分しないということ?(んなわけない)
考えられるのは、「県内の指定廃棄物なんだから我慢しろ」といういつもの政治(笑)的世論操作なのだが、それは一応そういうことにしよう、という目線で上の記事を読んでいると、最後の文で目が点になる。
指定廃棄物は放射性セシウム濃度が1キロ当たり8千ベクレルを超える稲わらや下水汚泥など。
千葉県では5200トンの処分を計画し、1.5ヘクタールの土地が必要としている。
千葉県には5200トンもの指定廃棄物があるってことなのか?千葉にこれだけあるなら茨城なんてもっとあるだろう。それを茨城はほっとくの?(んなわけない)
要するに「千葉県で発生した」指定廃棄物の処分なんかではないと見るのが一番妥当となる。それはそれで千葉県民をブチ切れさせる事実ではあるが。
日経のこの記事は、読者にどう読んでもらいたかったのか。どっちに転んでも避難轟々だよこれじゃ。