北風の中、時代は変わってゆく

なんかね、例えばTwitter、例えばmixiで、「消費税 原発」と検索してみると、相も変わらず原発が止まり石油輸入のせいで消費税が上がる、なるトンデモを唱えている人がいるんだよね。今年度予算の内訳見るだけで反証されてしまうようなデマを一生懸命叫んでる人って例の「消費税は福祉に使います」宣伝費でももらったんだろうか。そういう人たちのことが気になる。麗蘭の「時代は変わる」(ボブ・ディランのカバー)のあの歌詞

血と汗で収めた俺たちの税金
ちょろまかして遊び呆けたどっかのエリートさん
きっとあんたは自分の子供にはいつも
立派な大人になれよなんて言ってたんだろう
泣いてる人笑ってる人が歩いてく
北風の中、時代は変わって行く
「どっかのエリートさん」だって人間なんだから、自分の悪行に自覚くらいはあっただろう。マトモな神経でいられるわけがなかっただろう。だから日本会議的、「あたらしい教科書をつくる会」的物語にすがったんだろう。自分らは特別なんだ、という物語や、「昔の日本の人たちだって同じことしてた」という自己投影や、そういう陶酔の中に自分の倫理観も何も放り投げてしまったのかもしれない。
けど、それを知った子供たちはどう思うかね。自分が子供だった頃を思い出して見る気はないかね?教科書に書かれていたことなんてどれだけ覚えてた?そんなもんでなく、自分の目と耳で知って行く世界の方がおもしろかったんじゃないかい?
あなたがたが愛している子供に侮蔑されたくないという気持ちは親なら誰でも分かる。けど、育鵬社の教科書みたいのをおしつけたって無駄なんだってことは、子どもを経験した人なら誰でも分かると思うんだけどな。一生を親の庇護の下で、親に描かれた世界観の下で、当たり前に生きられる子どもなんて、あんたらが思うほど多くはないんだぜ?
「時代は変わる」でチャボはこんなことも歌っている。
生まれて来る子どもはみんな天使さ
○○の子どもも、犯罪者の子どもも
貧しき人、裕福な人
生まれ来るどんな子どもにも祝福あれ!
ぶっちゃけ「詩」として読めばいろんな意味で字余り感のあるチャボの歌。けど彼はあんたらの子どもだって祝福するだろうな、という温かさが感じられないかい?
あんたらも、自分の子どもを祝福してやってくれ。
だって、どうあがいても、時代は変わってゆくんだから。他ならぬ、子どもたちの手によって。