「弱肉強食」という言い方、やめてくんない?

消費税増税や昨今の新自由主義的政策を指して「弱肉強食を助長する」なる言い方で批判されてるのを見るとナンダカナ、と思う。「富む者」を「強者」と呼ばれるのがとても違和感だからである。やつらの勘違いをその表現が助長してしまう。
商売なら販売力や商品の開発力で強い、という表現はある。しかし今の日本の大企業はおしなべて「ものつくり」で敗れ、マーケティングで敗れ、かつての"MADE IN JAPAN"がブランドであった時代の栄光にしがみついているだけだ。
・国内市場が伸び悩んだから規制をなくして地方都市にシャッター街をつくり
・大きな仕事がないから国に泣きついてどーでもいいようなハコモノをつくり
・これまでの人件費では首が回らないほどに衰えたから特区を求め移民を進め
・海外企業と渡り合えるだけの体力がなくなったから円安を望み
・売れる商品をつくれなくなったから軍事産業へと転換を望み
・それでも多くの社員を食わせられなかったからリストラを断行しつづけ
これのどこが「強者」なのか。
全国の中小企業のように、自らの企画力で富を生み、自分らの製品やサービスの良さで客を生み、自らの営業努力で市場を拡げているならともかく。
テメエらでテメエの尻拭いができないから国に泣きついて、税金をアテにするようになり、ぶらさがり、依存する。彼らは強者などではない。税金をたらふく食らって肥え太るノミやダニの類いでしかない。
そういう自覚がないから奴らは平然と国にぶらさがる自分を「強者」とカンチガイする。しかし周囲の連中までダマされる必要は全くない。政治家と繋がることで生き残りを図ろうとする大企業は市場というジャングルで正々堂々戦ってすらいない越権者だ。チートコマンドでしかゲームに勝てない、弱者である。