自称「保守」の方々へ。

自称「保守」、公称「ネトウヨ」のみなさんが目指すものは
「軍事的独立をもって国際社会に恥じぬ国」
だというのは分かる。あんたらがさんざん騒ぎ立てるまでもない。伝わってる。みんな知ってる。多分外国の多くの人も知ってる。そしてみんな、知ってる上で反対してるんだ、ということをまず理解してくれません?いいかげん。
「誤解されている」のではないのだよ。「理解されている」からブーイング浴びてんの。
最初安倍政権が極端なことを始めた頃はまだ、「国民には明かせないとんでもない危機があるのかなー」という心配はしていた。例えば原発。もう誰かに「死んでくれ」というかたちで突っ込ませないと止められないくらいの情報を政府だけが握っていたなら、徴兵制を言い出すのも無理ないのかも、と思っていた。しかし今年に入ってからの政府の何の反省もない原発再起動の動きを見るにつけ、その心配は杞憂でしかないことが良く分かった。本当に危機感あったらあんなやりかたするはずがない。いや、今になって本当に恐ろしい福一の状況が次々に明らかになっているが、政府の今の動きはそれとは全く関係ないもの、と思うしかなくなった。
また、既に他国との間に相当な諜報合戦が繰り広げられていて、なおかつ開戦まったなしの通告でも受けている可能性も考えはした。しかし呑気な靖国参拝や、他国での豪遊ぶり、迂闊な発言の数々を見るに、とてもじゃないがそんな緊張感を彼らが持っているとは考えられなくなった。
オレに限って言えばね、「アメリカの原爆だって大虐殺ではないか」という言葉にだけはシンパシーを覚える。あれはいつか、誰かが突き付けてやらなければいけない言葉だった。しかしタイミングも、言う人も最悪だったじゃないか。原爆で亡くなった人だって、自分らの死を南京でのことを誤魔化すために使う外交カードにされたくなんかないだろうよ。心情的にも、外交的にも、あのタイミングで、あの男が言ってしまったことは国際社会における日本国の大義すらも傷つけたと言える。
ほら、本当に国民を誘導して軍事国家を築きたければ、世論誘導にこれだけ恰好の材料があったにも関わらず、あの無能な人たちは冷静に見ればポカとしか言いようのないやりかたで、自らの利をドブに捨てているじゃないか。あんな無能なやつらに全権委任したらと考えてみな?オレは考えるのもおぞましいけど。
トドメは彼らの「国民」に対する態度だ。完全に支配者の「臣民」に対するそれじゃないか。「おまえらは私の国のために戦って来るんだ」と、支配者の立場で思っていないと例の浅田真央に対する森の発言なんて出て来ないよ?下々の生命なんて知らん、と思っていないと、多くの国民が命の危機にさらされてる時に天ぷらなんて食べられないよ?最近こういう悪目立ちをしてる政府のことが、天ぷらのことも含めて全世界のジャーナリズムの失笑を浴びてるよ?
軍事的独立とか言う前に、「国際社会に恥ばっかりさらしている」彼らは、あなたがたの理想の逆を行っているよ?
それでもあなたがたは安倍とその一派に希望を託せるんですか?オレは死んでも御免だけどね。