つらつらと。

百田の第三回を書きたいのだが、なんかいろいろあり過ぎて書けない。なので今日はつらつらと。
大雪。ありゃ東北人でもてこずる。
岩手県内陸のおらが町ではいつも程度にしか降らなかったので、湿雪で重かったことを除けば一月の雪の時の雪かきの方がしんどいくらいだったが、仙台以南の宮城県福島県の交通にまで影響が出ているというのだからまったくもって驚くしかない。それほどだったということ。なのにテレビは!
震災の時の日記を見ると、土地の災害情報は絶対ラジオの方がいい。テレビはどーでもいいことしか流さない。とあり、テレビがアレなのは今に始まったことではないのが分かるが、今回に限って言えば、震災であれほどありがたかったラジオでさえ災害情報を無視しているそうな。本当に、どうしようもないね…。
ヘイトと本屋。今でも別会社で書店員を続けている元同僚とこの話をしたときのこと。
「うちは韓流もK-POP本にも力を入れている。目障りな韓流コーナーを撤去しろ、みたいな電話が来たこともあるが、社の方針として譲らなかった」
おいらがTwitterで騒いだことは喋っていないのだが、この話になると「お前は悪くないよ」と、おいらを気遣うための物言いになることはお含み頂きたい。とりあえずこの主張には「両論併記」に似た公平への意図と、「客を選んではいけない」という商売人の倫理があることは分かる。それでも今の東京新大久保あたりでの惨状を語ると
「そこまで酷いのかあ。けどなあ、うーん」
という葛藤は見せてくれた。異常事態が起きている、という現状認識の甘さは確かにあるようなので、これは現状をより伝えることで改善できる。しかし
「あたし、文芸担当でも人文書担当でもないからなあ」
こういう些末なところから始めなければならない。気が遠くなるが、やれることやんなきゃ。
Twitterでの騒ぎを見ていらした出版社の方が若干名いらしたようで、「雑誌や漫画で宣伝されていることにハードカバーで反論しても意味がないのでは」といった、割と根源的なところで議論されていた。こんな議論が湧いたのも、結局のところしばき隊という有名どころの方々が騒いでくれたおかげであることをまず心に留めて置く必要がある。彼らは彼らの立場で成果を上げたということ。こちらはこちらの立場で成果を上げなければ笑われるだけだ。
そういや、今日の帰りコンビニに寄り、週刊アクションをパラパラめくっていたら「カミカゼ賞」なるマンガ公募の記事が目に留まった。こういうセンスのバカも実際問題、版元に多くいるということ。カミカゼという語感に代わる日本語はないが、単に現状認識がないのか、それともそっち方面に行っちゃってるってことなのか。なんだかイヤーな気分になり既に読んだはずのジャンプをパラ見してたら今度は「東北のある港町」「小菊かぼちゃ」「立川ごぼう」「赤筋大根」なる単語が次々に目に留まり、お?となった。これらの単語を結び付けてくれる場所は福島浜通りくらいしかおいらには思いつかない。
こんなところにフクシマを意識してくれてる人がいるんかなー、ってだけでなんか、嬉しくなってしまったりして。やっぱり物語の心に与える影響ってのは、デカイ。