それでも名護に移転すべき、という人に質問です。

推進から反対へ転じた、名護市長選のキーパーソン語る 楽園の放棄許さない
http://sp.mainichi.jp/shimen/news/20140121dde012010002000c.html

とりあえずは上の毎日新聞の記事を読んで頂いた上で「日本のために移設は成されるべき」と思っている方にお聞きしたい。
沖縄は一つの国、一つの民族だ、という仮定に立つと、今日本政府が沖縄に対して行っていることは何と呼ばれるべきでしょう?
…そう。「侵略」もしくは「植民地政策」です。
もちろんそんな仮定はあり得ない。沖縄は日本の領土。けど、なぜ彼らは日本政府という組織にそうまでして従わなければならないのでしょう。日本国は民主主義国家なのに。支配を受けているわけでもないのに。
日本国は彼らに屈辱的な「外交」を迫りました。「おまえらなんかカネやってれば何でも言うこと聞くんだろ」と言わんばかりの扱いを受けました。実際「沖縄人はタカリの天才」などと吐き捨てたアメリカ人がいました。
それがどれだけ怒りを掻き立てることなのか、は、日頃「中国にナメられる!」と危機意識に追われているあなた方の方がよく分かるのではありませんか?
彼らはアカがどーたら、利権がこーたらといった、小難しいことで動いたのではないのです。彼らはあなたたちと同じなのです。ただし、兵器で恫喝するでなく、日本国の法律に沿った「選挙」という方法で、彼らの生きる場所を「守った」のです。
人は生まれる国を選べない。それでも生まれた国のルールに従って生きるしかない。けれど彼らは自分を産み、育てた世界をそのルールを破ることなく護り切ったのです。たまたま相手が「安倍政権下の日本政府」だっただけです。
私はああいうのこそ「愛国心」だと思っています。国っていうのはたかが組織のことではない。
だから、と言うのも何ですが、日本国という「組織」よ。愛するに足りる「国」であってくれ。と、切に願います。姑息な手段で、上から目線で、カネや法律という搦め手で、人をいいように動かそうとしないでください。日本政府が沖縄の人にって愛するに足る国であるなら、彼らは守るべき国のために素晴らしい働きができる。今回の選挙はその証明です。
あなた方はこんなにも頼もしい仲間に見限られたいのですか?