靖国、普天間

沖縄の米軍普天間飛行場移設が決定したわけだが、とりあえずこれを。
https://twitter.com/okinawaot/status/416421873405005826/photo/1
この光景が産経の記事になるとこう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131227-00000529-san-pol
嘘も方便だが、それはマスメディアが言っていい言葉ではない。どーせこういうのが大好きな連中は都合の悪いことは見て見ないふりするんで、荒らしに遭う危険もなかろうからひとこと。
「だからファシズムなんて言われるって分かれよいいかげん。バカか?」

昨日の安倍総理靖国参拝の談話全文とやらを読んでいて、やっていることと言っていることのあまりの違いにいつもどおり悩んでたわけだが、文面から察するにこの人このことを「ウソだとわかっていて言っている」のではないようだ。ああいう教えを受けて育ち、ああいう理屈こねる仲間だけに囲まれ、しかも自分のいる場所が周囲の国民より「えらい」場所だと自覚してるとあんなふうになっちゃうのだろう。地方の中小企業の世襲の社長みたいなもんで、自分がなぜ周囲から頭を下げられているかを理解せぬまま、それをあたりまえのことと思っているあのたたずまいと、どうにもそっくりである。少なくともすぐバレるウソをしれっとつく腹黒のクソ度胸といった空気が微塵も感じられない。
それよりも驚いたのはYahoo!のニュースで「安倍靖国参拝の是非」のアンケートで8割以上が是と答えていたこと。ネット上だし、Yahooだし、しょーがねーかと思わなくもないが、あれだけコメントで「国のために戦った」「彼らのおかげで今の繁栄がある」と言われると少々ツッコミたくもなるわけで。
こちらの疑問はふたつだ。
「戦争が国のためになるとあなたがたは本当に信じているのか」
「奉られている英霊が守ろうとしたものとあなたがたが言う「国」が同一のものだとなぜ無邪気に信じられる?」
今現在国家規模で行われている戦争に、純粋に「国民のため」でしかないものなんてどこにもない。支配層の権益のために、その利にありつけない民がコロシに借り出されて行くという構図しかないといってもいい。自分らの住む世界を侵すものとは銃を手に戦っていいというのなら福島の人はとっくに日本国へ銃を向けている。多くの日本人は、自分の家族や暮らしを続けたいけど「上」から「出征しないとあんたの世界ブッコワス」と脅され戦争へ行かされたのだ。くっだらないエラい人の権益のために命を賭けたのではない。
ところで、現在の日本において天皇は象徴である。戦前戦中は「我々は天皇の民であるから主のため命を賭けなければならない」なんて理屈が飛び交ったが、今の天皇は誕生日の会見で支配層の都合の悪いことを言ったところはカットされて放送されるくらい情けない立場である。今戦争したがっている人たちは、今度は誰にその役割を与えるつもりだろうか。安倍さん自ら?ありうる。ありうると思えてしまう彼の無邪気さが本当に恐ろしい。