政府挙げての「逃避」ぶり
オリンピックによる経済効果が喉から手が出るほどに欲しい、という気持ちは分かるが、汚染水垂れ流してまでやることだったかどうか。「オリンピックのために汚染水問題を先送りにした」という事実は、またしても世界史に「国家の犯罪」として刻まれるだろうに。
朝日新聞の記事から抜出。
30日、国会内で開いた衆院経済産業委員会の理事懇談会。自民党の塩谷立筆頭理事が「安倍晋三首相も政府を挙げて取り組むと言っている。もう少し時間をとったうえで検討したい」と表明した。
安倍さんだけは悪者にしたくない構えか。ジブチの自衛隊「基地」に慰問に行く方が優先って時点で弁解の余地はないと思うが。
自民党幹部は「海外が注目している。慎重にならざるを得ない」と話す。
注目しているからこそ早急に対応せざるを得ないんじゃないの?
自民党国対幹部は「視察に行って現地で東電の話を聞き、それから日程を考えればいい。早くても9月下旬から10月。臨時国会になってからでもいい」とまで言い切る。
乾いた笑いしか出て来ないですな。
招致担当の都幹部の一人は「招致のために先送りしたと言われると、この時期に明らかにしたくない事実があるのかと思われかねない。政府と都双方にマイナスだ」と心配した。
一応こういう人もいるよ、と。
猪瀬直樹都知事は30日の定例会見で汚染水漏れ問題について問われ、強調した。「政府が、早急に手を打つべきだということで動いてくれている」
だから私は悪くないってか。猪瀬さんもすっかり「日本の政治家」になっちまったな。
要するに、今国が講じることにできる対策がないってことみたいだね。政府組織挙げての「逃避」。今日の日本政府がこんなんだったことはきっちり記録して置くからね。英訳してやりたいくらいだわ。ホント。