「日本人の連帯感」ってやつ

正月ニュースの「輸入車売れてる」ばなし。前回の日記を書いたあとで「売れてる」より「輸入車」の方が重要なタームだったことに気付いた。
1)景気回復のため、みたいなお題目で大企業に金が落ちる。
2)大企業は潤い、上がった給料で彼らは輸入車を買う。
3)あれ?「国内」消費は?
気付く人はとっくに気付いていたのだろう。あのニュースは元旦の「相棒」も顔負けの政権批判だったんだね!…とかだったらいいんだけどな。けど産経なんだよな。
改めて、国益ってなに?あんたらの国益って、オカネモチの財布の中だけなんじゃないの?と言いたくなる話だ。本当の意味で「景気がいい」というのは、車で言うなら日本車が海外で大人気とか、そういう状態のことだろうに、産業振興のために国から落ちたカネは新規開発や研究などには回らずいわゆる「内部留保」か賃金引き上げに使われたわけだ。それでもそのカネが国内を巡り巡っているならまだ価値はあった。なのに「輸入車」だと。
これで例えばね、「みなさまの血税からこういうかたちで援助を受けているという事実を重く受け止めたい」という意識が彼らにあったならまだ「日本人の連帯感」ってやつを信じられるってもんだが、これじゃなんともならんよ。東京都知事に立候補した田母神サンも、福島県民への援助打ち切りは妥当、甘えるなとか言う意識があったならまずもっとあまったれてる連中をタタかなきゃいかんよね。財界には勝てないから福島か。そういう人間の語る「力」ってのは大抵、ろくなもんじゃない。
同じ防衛畑である柳澤協二氏(元内閣官房副長官補)が言ったという「米国側は『沖縄の海兵隊は中国のミサイル3発で全滅する』という軍事常識を持っています。」という言葉には驚いた。中国のミサイル基地が沖縄を射程に収めた時点で米海兵隊の沖縄での存在意義は失われていたとか。
なんだろうこの現状認識の階層差は。安倍さん周辺は本当に誰の何を「守り」たいのかね?